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職人いろいろ気質・・羨ましい職人弁当。。。

12-11日の丸弁当

「おーー。昼だ。さあ、飯食うか」

この掛け声で、一斉に嬉しそうに弁当を開ける。

私の好きな親方職人。


今でも、アルマイト製の弁当箱。

必ず、真ん中に梅干しが。そう、人により懐かしい日の丸弁当

おかずは、それほどでもないが、卵焼きであったり、昨夜の残りか煮っころがしであったり、

突然、幼稚園児のようなタコウインナーが入っていたり、

いつも、その光景を羨ましく見ている。


「こいつらぁみたいに、タッパーウエアーの飯はどうも好きになれん。

 化学物質の匂いが移りそうだかんな。

 昼飯弁当は、アルマイトに日の丸弁当が一番。」



嬉しそうに食べてる姿を眼の片隅において、私は午前中の仕上がりをチェック。

その後、近所の喫茶店で侘しく怪しげランチ。シュン。



「わし、仕事から帰ると、おっかあぁの準備の間、

 コップいっぱいの冷酒を、くだらないTVみて、笑いながら飲むのがいいだ。

 飯食ったら、また、くだらねえ馬鹿芸人で笑ってよ。

 その後、道具を調整して寝る。

 これがいいんだ。人生なんて、これで楽しいもんだよ。」





時々、手を休めた時に話すと、色々と教わることが多い。

そうなんだよ、毎日の繰り返しの仕事かもしれない。

修行で体に染み込んだ技術を、毎日磨きながらも、

平々凡々。




「金は欲しいよ。1円でも欲しいよ。欲しいけど、器があるんだ。

 溢れさせちゃ、いけない。

 溢れさせない器の中で、1円でも大切にするんだ。

 ちんたら、上辺だけで金稼ごうなんてえのが、いけないよ。

 礼儀を持って、汗水たらして、オマンマが食えればいいだ。」

 

 

「最近の若けぇのはどうもイカン。

 おっかぁが、作りゃいいのに作らないで、

 コンビニだ。

 あんなもん、見てくれはいいけど何振りまいてるかわかりゃしない。

 食品衛生法が、こええからな。弁当屋は。」




子供が生まれて、幼稚園に通う頃、最近の母親は、

ブログとかいろいろ見てると、

さながら受験戦争感じで、私からみても凄いお弁当。

食べたいね。誰か作ってくんないか。でも、あんな凄いの渡されたら、

勿体無くて食べられないよ。

若い職人カーチャンは、子供に精力使い、ダンナコンビニ、ハイ。

年取るに連れて、カミサンがダンナ職人に愛情を持って弁当作るのかしら。

でも見てると、ほんとほのぼのしていい気持ちだ。





「この前、わしの知り合いが、突然連れ合いのカカァ亡くしてよ。

 米の場所がわからずに、娘に。米の場所も、味噌の場所も電話で聞いたんだ。

 わしのおっかぁに、電話でごはんの焚き方教わってたんだ。

 わしもなぁ、考えておかないとやばいなぁ。

 何も知らんからな。おっかぁ任せでよ。」








最初の頃、この親方職人とは、時々険悪にもなったことがある。




「なにかい、先生よ。


 この予算で、これやれってぇのかい。出来ねえ相談だよ。


 予算がないとこに来て、こんなの無理だ。無理。」



「そこをなんとかしてくれるのが、おやっさんの腕を見込んで頼んでるんだ。

 な、頼むよ。おやっさんだったら出来る。」


「無理なもんは無理だ。」






険悪の日を過ごし、

次の朝、


「おはようございます。」

「おっ、先生。ゆんべ、考えたがよぅ。これなら何とか出来るんじゃねえかと思ってよ。」



差し出されたのが、

広告の裏の白い所に、鉛筆でグチャグチャ書き込まれていた。





こんな職人も少なくなりました。

ただ、このおやっさんの嫌いなとこは、

直ぐに「わし、頭、悪いからよ。」

これさえ言わなければ、

日の丸弁当大好きな凄い人なのに。







 



宜しかったら、此方もお願い。でも、忙しいから無理しないで。

宜しかったら、コメントも。              感謝でありがとう。

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